銃やチェーンソウを振り回して大暴れ
デザイナー:Raphaël Guiton・Jean-Baptiste Lullien・Nicolas Raoult
プレイ人数:1〜6 プレイ時間:約60分


どんなゲーム?
今まで紹介してたボードゲームは基本的に
ドイツのボードゲームで その洗練されたゲームシステムが特徴の1つなのだが
これはアメリカのボードゲーム
ストレートなルールと サイコロ大好き! が特徴
脳みそを酷使する必要がなく
迫り来るゾンビを皆でなぎ倒し スリルを共有するタイプのゲーム
コンポーネント
日本の流通価格だと 1万越え
アメリカから輸入しても 定価が8000円はする
その分 コンポーネントは豪華だ
内容物
ごちゃごちゃ多い印象を受けるが 基本的なルールはシンプル
言語依存もあまりない
マップタイル
両面印刷のタイルが9枚 実質18種類のタイルを組み合わせて マップを構成する
アートワークも緻密ですばらしー
トークン類
カード
ブリッジサイズのトランプに比べて小さいが マップがテーブルを埋め尽くすので
このサイズで正解だと思う
多種多様な武器!(の一部(つってもこれで7割くらいだけど
ゾンビモノではお約束のチェーンソウ
ショットガン サブマシンガン
日本刀にフライパン!
戦闘はダイスロールによって成功判定をする
それぞれ使えるダイスの数や 成功となる数値 攻撃力が異なり
明らかに強弱はあるが 閉ざされたドアを破壊できる武器や
騒音を立てない武器もあり けっこうケースバイケース
フライパンは完全に残念武器だけど
武器以外のアイテム類
言語依存するのは これくらいかな
それでも一度説明すればすぐ把握できるような内容(写真のは 日本語化シール作った
キャラクターシート
基本セットに入ってるのはこの6人
それぞれ特殊能力を持ってる
上部の数字は 何匹ゾンビを倒したか表すトラック
43でカンストおこすわけだが
こっから どれだけゾンビを倒さないといけないかお察し
一定数倒すと その下に記された 特殊能力を獲得できる
となると 倒せば倒すほどゲームがラクに! とはならない
戦局が長引けば 人間の存在に気付いたゾンビの集団が押し寄せてくるのだ
右下は装備品カード置場で アイテムを5つまで所持できる
武器には両手持ちできる装備もあり 一度に攻撃できるチャンスが増える
主人公達のミニチュア!
それと大量のゾンビ!
これがまた精巧にできてるんだ
塗装するのたのしー
ゲーム内容
プレイヤーは時計回りに
8つあるアクションの中から 3アクションを実行し
そのミッションの勝利条件を達成すれば勝利
毎ターン ゾンビはプレイヤーへ向かって移動し
また 特定の発生地点から ぞろぞろ沸いて出る
ゾンビに囲まれると そこからの脱出は困難を極め 2回攻撃を喰らっただけで死ぬ
回復手段は ほとんど無い
かといって あまり慎重にしすぎると ざくざく増殖するゾンビに取り囲まれて 圧殺される
すげースリリング
今回は全ミッションの中で最も簡単なステージ
チュートリアルステージを紹介
(他のミッションは だいたいマップタイルを6〜9枚使う)
突如として大発生したゾンビによって 街がパニックに陥る中
オンボロアパートから 通りの向こうにある ここよりは丈夫そうな家に避難しよう
っていうミッション
スタート地点から 「移動」アクションを選び
隣の部屋へ
基本的にドアは鍵がかかっていて これを破壊できる武器が必要
何か武器はないかと 部屋を「捜索」
斧GET
装備
ドアを
ぶっ壊す(家の中なんだから 鍵くらい開ければ? っていうツッコミは無しで
斧は ドアを破壊するときに 騒音をまきちらすので 騒音トークンを配置
ゾンビは騒音に向かって移動する性質があるので できれば静かに行動したいところ
3アクション使ったので 次のプレイヤーに
ピストルGET
このキャラクターは 「捜索」アクションに アクションを消費しない能力を持ってる
家の前でフラフラしてるゾンビの脳天をぶちぬいてやろう
ピストルは 射程距離0〜1 ダイス1 成功4以上 攻撃力1
ちょいと頼りないが 遠くの敵を攻撃できるのはうれしい
攻撃成功
もちろんピストルを撃てば 騒音が出る
経験地+1
他のキャラクターも武器を持って合流
キャラクター自信も 騒音としてカウントされるので
この場の騒音レベルは4
全員行動を終えたので ゾンビのターン
ゾンビは行動がシステムで設定されているので 1人でも遊べるようになってる
ゾンビの視界に 人間が居ない場合
騒音レベルの多い方へ移動する
そして 「発生」カードをドローし
その数だけ ゾンビが発生する
この場合は 危険レベルが「青」の状態だったので(経験値が増えると 危険レベルも上昇する
ゾンビが2体発生
より難しいステージだと ゾンビの発生地点が複数あるので
まぁ うじゃうじゃ発生して 「おえっ」ってなる
コメント
初めてチュートリアルステージを遊んだ時は
さくっとクリアできたので
おいおいなんだよ 随分ぬるいゲームだな!
と思ったのだが
本番ミッションでこのありさま
建物内ではアポミネーション(突然変異ですげー丈夫なゾンビ 通常攻撃では殺せない)に襲われ
なんとか脱出したキャラは取り囲まれて なすすべもなく死亡
別行動してた2人も万事休す
うわーなんだこのマゾゲーは!?
って思って 説明書をよく見たら いきなりハードモードのミッションを選んでた
そりゃ死ぬわ
あらためて 初心者向けのステージを遊んだら
なんとかクリアできた

一人が建物の外にゾンビをひきつけ
その間に裏口から建物内に忍び込んで 目的達成の図
協力プレイのゲームでは これはかなり好き
あまりプレイヤー同士の直接攻撃を好まないドイツゲームだが
一方で 協力ゲームで うわこれはおもしろい! ってものがあまり思いつかない
協力ゲームなのに協力しすぎるのをルールで禁止していたり
一人の熟練者が皆を指揮すればそれでいいじゃん って思ってしまうのだ
初心者が悪手を選んだところで なれたプレイヤーに
「おいおいそれはねぇだろうが!?」 と責められない
ミッションがクリアできなかったところで みんなで仲良死ねばいいのだ
多少乱暴な物言いだったが ダイスが上手いこと緩衝材になってくれてる印象を受けた
ロールプレイが楽しいゲームでもあるので
ごちゃごちゃリーダーシップとりたがる奴に従わないのも
ゾンビアポカリプスの世界では自然なんじゃなーいの
自分でもうまく整理できてないのだが
ぼくはドイツのボードゲームのダイスゲームは性に合わないことが多く(ヘックメックやらベガスやら)
最終的に運次第なら くじ引きで勝負きめれば? って思ってしまうのだが
この手のメリケンゲームは好きなんだよなー なんなんだろ
アマゾンのは和訳付属しないみたいだ
(というか 和訳付属するショップとかあんのか?)
ここで和訳ルール公開してる
死霊のニコ動
追記:よくも悪くも ゾンビが大量発生するのが楽しいゲームなので
毎ラウンド発生する ゾンビの発生フェイズとゾンビの移動が 結構大変
一人でそれ担当してたら えらい疲れた
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